
最近注目されている香川県議会で検討されている「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(仮称)」に対してどのような内容の声明を発表したの?どんな業界の団体が発表したの?
といった疑問に対してお答えします
お子さんを育て中の方は特に見ていただけると、きっと役に立つと思います
2020年3月10日に発表された
今回の紹介する声明は↓より見ることができるので詳しく知りたい方は↓から
https://www.cesa.or.jp/uploads/2020/info20200310.pdf
どのような内容の声明が発表された?
「ゲームを安心・安全に楽しんでいただくために」というタイトルで発表されました
今回注目された県議会の人たちへも向けられてはいると思いますが
主にこの議会の報道を受けたお子さんをお持ちの親御さんとお子さんに向けられて作られた内容の声明だといえます
具体的な内容として簡単にまとめると主に3つの点で
- 議会(今回の件でいえば香川県)側の一律規制は多様な成長を阻害するおそれがある
- 保護者と相談して未成年者が主体的にルール(約束)を作ることを推奨
- ルール(約束)を守るためのスマホ、タブレットの機能の紹介
です
具体的に説明していくと
1. 議会(今回の件でいえば香川県)側の一律規制は多様な成長を阻害するおそれがある

今回の声明文では具体的に多様な成長を阻害することが述べられていませんでしたが
声明を発表した団体が紹介している「ゲームのちょっといいおはなし」というハンドブックによると
https://www.cesa.or.jp/uploads/efforts/handbook2019.pdf
例として
身体的に障がいがあり体があまり動かせない入院患者に「あなたにとってゲームとは?」と尋ねてみると
その答えから「ゲームがあるから、救われた」と感じている人が多いことが分かったことを挙げていました
力の弱い障がいのある子どもにとってゲームができる環境は、身体に障害のない同年代の子たちがサッカーや野球といったスポーツを通して「誰かと競ったり、仲間と協力して成果を分かち合う喜び」を得るのと同じ経験をする機会になっているようだとも述べられています
他に筆者がゲームから学べることを調べてみると
- ある事柄に興味を持つきっかけになる
- 集中力をつけられる
- 相手のことを思いやる気持ちを持てる
- 論理的思考を身につけられる
といったメリットが挙げられていました
※もちろん遊ぶゲームによって得られるものは様々です
私もある目的(ゲームをやる)に向かって一緒に取り組むことが、友達のできるきっかけとなったことはありますしね
これらのことからも
声明を発表した団体は
お子さんの成長の仕方は様々であるため、家庭ごとに判断するべきだと述べていると思います
2. 保護者と相談して未成年者が主体的にルール(約束)を作ることを推奨

このルール作りにおいて重要と述べているのは
①お子さんと親御さんが話し合ってルール(約束)を作ること
②家庭の状況や教育方針に沿って各家庭に最適なものを設定すること
です
話し合いを行わず、強制的に止められた子どもさんはムキになって約束をやぶったり、親子関係が悪くなったりするおそれがあります
そのため、お子さんとしっかりと話しあいをしてルールを決めることは重要です
また、各家庭ごとに教育の方針や、状況が異なるため他の家族と同じようにとするのではなく、最適なルールを設定することが大切です
それでは
子どもと時間を守ることや食事の際はやらないといったルール(約束)を決めても守ってくれないといった場合はどうすればよいのでしょうか
3. ルールを守るためのスマホ、タブレットの機能の紹介

この便利な機能としてペアレンタルコントロール機能というものがあります
ペアレンタルコントロール機能とは、
ゲームプレー時間やインターネットへのアクセスの可否、コミュニケーション機能の利用の可否、課金の可否、お子様の年齢に応じたゲームタイトルのフィルタリングなど、きめ細かい設定ができる機能
※この機能によってプレー時間を強制的に終了することができるので、相談して未成年者が主体的にルール(約束)を作らないと子どもから反発があると思います
念押ししますが、しっかりとあらかじめ一緒になってルールを決めることは重要です!
この機能によって子どもに見せたくないコンテンツ(バイオレンス、エロなど)を見れないようにしたりときめ細かい設定ができます
また、現在発売中の家庭用ゲーム機に搭載されたペアレンタルコントロール機能の使い方が↓のURLから見れます
https://www.cesa.or.jp/efforts/howto/pc.html
ソニー(プレイステーション4)と任天堂の製品でのペアレンタルコントロール機能の解説がされています
もし設定がしたかったら参考にしてやってみてください
それではどのような団体がこの声明を発表したのでしょうか?
どんな団体が声明を発表した?
声明を発表した団体は4団体で各団体の目的・ビジョンも一部抜粋して一緒に紹介していきます
詳しく知りたい方は各団体のホームページで見てみてください
- 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
https://www.cesa.or.jp/index.html
コンピュータエンターテインメント産業※に関する調査及び研究、普及及び啓発等を行うことにより、コンピュータエンターテインメント産業の振興を図り、もって我が国産業の健全な発展及び国民生活の向上に寄与することを目的とする
- 一般社団法人日本オンラインゲーム協会(JOGA)
https://japanonlinegame.org/about_joga/purpose/
オンラインゲーム産業やオンラインゲームからの派生した新たなビジネスの更なる発展のため、会員企業の情報共有促進、企業およびコンプライアンス活動の支援をおもな役割としています
- 一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)
デジタル化、インターネット化、グローバル化による事業展開を推進し、日本社会の幸福な未来を実現する
- 一般社団法人日本 e スポーツ連合(JeSU)
日本におけるeスポーツの振興を通して国民の競技力の向上及びスポーツ精神の普及を目指し、これをもって経済社会の発展に寄与することを目的
いかがでしたでしょうか、知識が深まりましたら幸いです
eスポーツというワードが出てきましたが、eスポーツってそもそも何?と思っている方や興味のある方は↓から
家族のルールを作るためにも危険性について学ぶことが大切だと思います
オンラインゲームの危険性と事件について興味のある方は↓から