
Wi-Fiによる位置推定ってどうやるの?なにがメリットでなにがデメリット?そもそも、Wi-Fiってなに?
といった疑問に対してお答えします
Wi-Fiってなに?
Wi-Fiとは無線LANの一種で
アメリカ合衆国に本部を置くIEEEという電気・情報工学分野の学術研究団体の定めた規格です
厳密には規格は「IEEE802.11」というものです
この団体の設定した無線で通信を行う規格がWi-Fiです
通信も道路と同じでデータのやり取りを行う際はルールがないとデータの衝突(事故)が起きたりしてしまいます
そのため、ルール(通信規格)が設定されています

この無線通信はルーターと呼ばれる通信を補助する機器を使うと
スマホやタブレット、パソコン、テレビなどを繋げて通信をすることができます
さらに、インターネットを使えるように設定すれば、世界中のウェブページにもアクセスできてしまいます
それでは、このWi-Fiによる位置推定はどのように行っているのでしょうか?
Wi-Fiによる位置推定ってどうやるの?
Wi-Fiの電波を利用した代表的な手法は3つほどあります
- 電波の到達時間を利用するもの
- 電波の到達角度を利用するもの
- 電波の信号強度を利用するもの
があります
電波の到達時間を利用した方法は、電波の伝播速度(伝わる速さ)を利用し、到達時間から距離を出して位置を推定します
電波の到達角度を利用した方法は、ルーターからスマホなどの端末へ送られてくる電波の到達したときの角度をもとに、端末の位置を推定します
電波の信号強度を利用する方法は、電波の離れれば離れるほど減衰するという特性を利用して、その電波の強度の減衰から位置を推定します
こういった様々な位置推定の方法をとれるWi-Fiですが、メリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか?
メリットとデメリット

メリットは
GPS電波の届かない屋内での位置を推定することができるので、屋内でのナビゲーションや物品の管理などができる
予めWi-Fiが設置されている場合は、導入コストを抑えて位置を推定できる点が挙げられます
デメリットとしては
予めルーターなどが設置されていない場合は、工事など設置費用が掛かってしまう点
基本的にWi-Fiルーターの設置間隔がインターネットを使うために決められているため、設置間隔の違いから推定精度が安定しない点
電波を使っているため、壁や物品に反射してしまい推定精度が低くなってしまう点
が挙げられます
デメリットは多少あるものの、今現在位置を推定するためにはこの技術や、この技術に関連した技術が用いられているため、そのデメリットを補うための様々な研究が現在盛んにおこなわれています
今現在、Google MapやポケモンGOなど様々な位置情報を用いたサービスが展開されています
この位置推定技術についてさらに気になる方は↓から
屋外ではGPSを用いて位置を推定↓
屋内ではWi-Fiなどの屋内用の位置推定に用いられる媒体があります↓