
電子レンジでモノを温めているけど、電波って危険じゃないの?ほかの国の安全基準が気になる!電子レンジってどうやってモノを温めてる?スマホやパソコンも電波使ってるけど大丈夫?
といった疑問に対してお答えします
電子レンジがモノを温める仕組みって?

電子レンジの仕組みを知ることと
危険性の説明をするためにも人間の体にあたった電波がどうなるか最初に簡単に説明します
人間の体にあたった電波は大まかに2つに分かれます
- 一部は反射してどこかへ向かう
- 一部は体の中へ浸透する
この体内に入った電波は熱に代わります
なぜ熱に代わるかというと電子レンジと同じ原理です
例えばリンゴという食べ物を温めるとします
リンゴという食べ物は分子でできています

この分子というのはプラス、マイナスの電気(厳密には電荷)を持っています
このプラスとマイナスは棒磁石のような形をとっています
棒磁石と同じように、異なる極性のもの(プラスとマイナス)は引き合い、同じ極性のものは反発します
電波は電気でプラスとマイナスを持っているため、このプラスやマイナスの電荷を動かす力があります
電波が体の外から体の中へ向かうと、体の分子のプラスとマイナスが反発したり、引き付けられて動かされます
この反発したり引き付けあったりして、その分子が右向いたり、左向いたりすることで
冬の寒い日に手をこすった時のような感じになります
つまり、分子が動かされて摩擦熱が発生します
そのため、電子レンジの電波によってリンゴは温められます
それでは、ほぼ明白ですがどのような危険性があるのでしょうか?
電波の危険性とは?
電子レンジは冷凍食品などでも物質の内側までとても熱くすることができるけど
使っていて私たち人間の体に影響はないじゃんと思っている人もいると思います
それは技術者たちが安全に使えるように開発してくれたため、影響が(少)ないように使えているためです
調べると分かりますが
電子レンジに子猫を入れて加熱して…といった悲惨なニュースがでてきます

人間の体も同様に、分子でできているため電波が通り熱を発生させます
そのため、ケガやケガではすまない事故が起きる可能性があります
また、熱以外の危険性もあるといわれています
こちらははっきりとした研究結果がでてはいませんが
電波を受けて、体の中を電波が高速で移動することで、熱からではなく
直接細胞自身が受けるというものです
熱が発生しない程度の強さでも、長時間浴び続けると中枢神経が影響を受け
疲労感や食欲減退などが起きるのではないかといわれています
最近の話題だと高圧送電線の近くでは強力な磁界によって癌になるのではないかといわれていたりします
1970年代に報告がされてから、その影響の調査を多くの国でしているみたいです
それでは、アメリカやロシアの電波に対しての安全基準はどうなのでしょうか?
アメリカとロシアの安全基準
アメリカとロシアの電波に関しての安全基準を比べるとロシアの方が2倍ほど厳しいといわれています

なぜかというと、
アメリカの安全基準はおもに「電波による人体組織の発熱をするか」
ロシアの安全基準はおもに「熱の効果含め、熱以外の効果もあるか」
を考慮しているためです
なぜ2倍ほど電波に対する安全基準の差があるのでしょうか
アメリカが緩すぎるのでしょうか?
ロシアが厳しすぎるのでしょうか?
なぜ科学で1位を競い合っていた国が熱以外の危険性についての研究結果が公にあまりでていないのに、そこまで厳しくする必要があるのか?今までに人体に影響があっ…
といった疑問はいくつかあると思いますが、陰謀論者にならないようにそこら辺はこれ以上触れないで起きます
より具体的に安全基準ってどのくらいかお伝えすると
安全基準は電波の周波数によって異なります
なぜかというと
人間の体全体や頭、胴、足などのサイズと電波の波長の半分のサイズが同じ程度になると体自体が一種のアンテナとなり共振現象が起こり、体の中に入る電波の強さが強くなるためです
そのため、人間の身長に近い30MHzから300MHzの間は特に厳しく決められています
詳しく知りたい方は総務省の平成30年 3月 の各国の人体防護に関する基準・規制の動向調査 報告書↓から
https://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/ele/seitai/sonota/h29_report.pdf
電波は今の現代社会のインフラを支えています
これから5Gの導入もあり、さらに電波を使うことが多くなると思います
電波についての知識が深まりましたら幸いです
より電波について興味のある方は↓から
5Gについて興味のある方は↓から