
コンピュータウイルスの種類とは?その対策は?なぜIoT化することでコンピュータウイルスが拡散されてしまう?そもそも、コンピュータウイルスとはなに?
といった疑問に対してお答えします
基本情報技術者試験や応用情報技術者試験といった資格の参考にもなると思います
コンピュータウイルスとは?
コンピュータウイルスとは有害なプログラムの一つです
この有害なプログラムのことを「マルウェア」と呼びます

※因みにマルウェアのマルは「悪意の」という意味の接頭語です
マルウェアは他に「ワーム」、「トロイの木馬」、「スパイウェア」、「アドウェア」などがあります
これらの違いは感染経路やプログラムの機能の違いです
コンピュータウイルスの定義として↓の3つの内のどれか少なくとも一つを含む有害なプログラムのことをいいます
- 感染機能・・・プログラムが自分で増殖する機能
ハードディスクなどに自分のコピーを複製し、感染を繰り返す機能
- 潜伏機能・・・ある期間まで潜伏し、期間を過ぎて行動する機能
条件としては、特定の日、コンピュータの起動回数などいろいろあります
- 発病機能・・・ウイルスが目的とする有害な活動を行う機能
データやプログラムの消去や、電子メールの自動送信などがあります
感染 潜伏 発病 という所が病気のウイルスっぽいですよね
コンピュータウイルスの分類・種類とは?

コンピュータウイルスは大まか分類は 以下のようになると思います
- ファイル感染型ウイルス
- ブートセクタ感染型ウイルス
- マクロ感染型ウイルス
- Webページ感染型ウイルス
ファイル感染型ウイルス
.exe などの拡張子のついた実行形式のファイルに寄生するウイルス
ファイルの一部を書き換えて、メモリなどに常駐しある条件の時に活動します
ブートセクタ感染型ウイルス
ハードディスクなどのデータやシステム領域を破壊していくウイルス
コンピュータの電源が入ると、システムが立ち上がる前に起動し活動します
マクロ感染型ウイルス
マイクロソフトのWordやExcelなどのマクロ機能を悪用したウイルス
マクロとは作業手順を記述できるプログラムです
このプログラムが自分で増殖したり、データを破壊するといった活動をします
Webページ感染型ウイルス

Webページを見ただけで感染するウイルス
Webページの動画や画像などを見る際のプログラムに悪意のあるプログラムが入っていたりします
いろいろなコンピュータウイルスを挙げてきましたが
それでは私たちは どういった対策を できるでしょうか?
コンピュータウイルスの対策とは?
コンピュータウイルスの対策として個人ができることは
- ウイルスバスター、ESETなどのウイルス対策ソフトの導入
- ウイルス対策ソフトの更新
- WindowsやMacなどのOSの更新
- サポートが終了したOSを使わない
- 不審なサイトに入らない
- ブラウザのセキュリティの設定を高レベルにする
などが挙げられると思います
ウイルス対策ソフトは過去に見つかっているウイルスの情報を持っていたり怪しいサイトなどを知らせてくれるなど多くのメリットがあります
ウイルスへの対策としてウイルス対策ソフトの導入・更新は一番か二番目に重要です
もう一つとても重要な対策として、OSの更新とサポートが終了したOSを使わないといったOSに対する対策が重要です
OSの更新は機能の追加のほかにウイルスが入ってくるようなバグや抜け道の修正が行われます
そのため、サポートが終了して更新ができないOSは危険であることからも、サポートされている最新バージョンのOSに更新しておきましょう
これらのような対策が挙げられますが、これらの対策では対応できない問題も出てきます
IoT化による重要な問題
IoT化によってコンピュータウイルスが拡散してしまう問題

IoTとは家電やゲーム、電子ピアノなどいろいろなモノを「インターネット」によって繋げること
です
このいろいろなモノをネットにつなげる IoT化 によるデメリットとして以下が挙げられます
- (PCと比べて)家電などセキュリティ対策が不十分なものが踏み台にされる
- 家電など数十年使えるモノはセキュリティ対策が数十年前のバージョンで使われてしまう可能性がある
(PCと比べて)家電などセキュリティ対策が不十分なものが踏み台にされる
パソコンはウイルス対策ソフトやWindowsなどのOSがウイルス対策をしてくれることをお伝えしました

一方で、家電などを作っているメーカーは今までインターネットに家電を繋げていなかったため、外部のウイルスなどからの攻撃についてあまり考える必要がなかったこともあり、パソコンと比べるとウイルス対策が不十分であるといえます
また、企業によってはセキュリティ面での対応に技術的、金銭的コストをかけられず、ウイルス対策が不十分な製品を世に出す可能性もあります
数十年使えるモノはセキュリティ対策が数十年前のバージョンで使われてしまう可能性がある
家電などで買った当初からセキュリティのバージョンが変わらなかった場合

犯罪者からしたら数年の間、セキュリティの穴を見つける時間ができてしまいます
その結果、ウイルスが潜伏する”場所”を提供することになってしまう恐れがあります
物持ちのいいことは良いことでもありますが
サポートが切れたら使わないようにしないと、ウイルス対策が不十分なIoT家電などはウイルスによる高負荷な処理による発熱により火事の原因になるかも?しれません
いかがでしたでしょうか
コンピュータウイルスに関する知識が深まりましたら幸いです
コンピュータウイルスについては少し分かったけど、
インターネットの犯罪については分からないなと思った方、興味のある方は↓から
IoTについてもう少し詳しく知りたいなと思った方は↓から