
LPWAってなに?IoTを実現するために期待されるLPWAとは?5Gよりもどういったところがすごいの?
といった疑問に対してお答えします。
LPWAってなに?
LPWAはLow Power Wide Areaの略で低い消費電力(Low Power)で遠距離(Wide Area)通信をすることができる通信方式の一つです
LPWAの特徴としては
- 通信速度が数kbpsから数100kbps程度と低速である
- 一般的な電池で数年から数十年くらい運用ができる (省電力)
- 数km~数十kmの広範囲な通信ができる点が挙げられます (広範囲で通信可能)
※bps・・・どれくらい1秒間にデータを送れるか示す単位 (k=1000)
また、LPWAは免許が必要なものもあり
ソフトバンクなどの携帯キャリアのようなところは、総務省から免許を取得して事業を運用する必要があり
もちろん、個人や企業の敷地内などでの運用は免許を必要としないものもあります
私たちの生活に影響を与える可能性のある公共の場所で利用するものは、免許などを設けて安全基準を守ってもらわないと危険ですから当然といえば当然ですよね
IoT化でどのように使われると期待されているの?
IoTとは家電やゲーム、電子ピアノなどいろいろなモノを「インターネット」によって繋げることをいいます

このIoTの目的の一つに、いろいろなものと通信することであらゆる場所で通信することができ、現場にいなくても遠隔で管理できるような仕組みづくりが挙げられます
身近な例でいうと
会社で家の鍵を閉め忘れたと気づいても、家から離れた会社からカギを閉めることができればとても便利ですよね?
この家などの電気が通っている場所でならば良いのですが、あらゆる場所を遠隔で管理するとなると山奥のダムといった電力が供給しづらいような環境もあります
そういった電力を供給しづらい場所では、蓄電池などのバッテリーを用いていること想定されます
そのため、省電力で広範囲をカバーすることが求められ、最適な通信方式としてLPWAが用いることが期待されています
最近、よく聞く次世代の通信技術である5GはIoT化の発展を担うといったことがニュースやネットの記事でみられますが
良くすごいと耳にする5Gで全部担うにはどうしてだめなのでしょうか?
5Gよりどういったところが凄いといわれているの?
5Gとは簡単にいうとスマホなどで用いられる通信の第5世代目の方式をいいます

この5Gの特徴は
- 通信速度が20Gbpsほどと、とてつもなく速い
- 大容量の通信ができる
- 複数の端末が同時に接続できる
※20G = 20×1000,000,000
通信速度が速く、大容量の通信ができ、複数の端末が同時に接続できるといった
たくさんのものをつなげて、高速でやりとりすることはIoT化にとても貢献できるといえます
しかし、一方で5GはLPWAと比べて
- 通信範囲が狭い
- 電力の消耗が激しい
- アンテナなどの設置コストが高い
といった点が挙げられます
これらのバッテリーを使って電力を供給する必要のある場所などでのデメリットを解決するための通信方式としてLPWAを用いることが期待されています
そのため、5GにLPWAは代替されるのではなく
5Gなどの高速なネットワークとLPWAによる低速なネットワークを用途や場所に合わせて使い分けて利用することがこれから先多くなると思われます
いかがでしたでしょうか、LPWAについての知識が深まりましたら幸いです
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