
なぜネット犯罪のニュースが多くなったの?ネット犯罪の種類は具体的にどういうのがあるの?どういうトラブルがあるの?どういう対策をすればいいの?
こういった疑問に対してお答えします
最近ニュースで良く聞くのがネット犯罪のニュースであると思います
ネット犯罪の特徴とは?
ネット犯罪の特徴として以下のようなことが挙げられます
- 時間や空間に関係なく起こり、一瞬にして広まる
- インターネットに国境がほぼないため、法律の適用から逃れることができる
- 高齢者から子供までの年齢や性別に関係なく被害にあう可能性がある
- 対面ではないため、違法ダウンロードなど軽い気持ちで犯罪を起こしてしまう
- 被害者と加害者の識別が難しい
ひとつ一つ説明していきます
時間や空間に関係なく起こり、一瞬にして広まる
インターネットはポケットWi-Fiを持ち歩くなどをすれば、世界中のいろいろな場所でアクセスできてしまいます
これは、調べたいときに調べることができるなどとても便利になったといえると思います
しかし、攻撃をする人からするといつでもつながっている端末はいつでも攻撃を仕掛けることができてしまいます
そのため、インターネット上の犯罪は時間やどんな場所(空間)でも一瞬にして広まるという可能性があります
インターネットに国境がほぼないため、法律の適用から逃れることができる

インターネットには国境がありません
そのため、海外のシステムを改ざんが得意なクラッカーなどの犯罪者が攻撃をしてくる可能性があります
また、アニメや映画などの動画や画像を勝手にアップロードすることは日本では違法ですが
ある国だと取り締まりができません
なぜ取り締まりがないかというと、
例えば、発展途上の国ではインターネット上の法律を作ることよりも、人権の保証や政府の仕組み、暴力などの犯罪に対しての対応に追われてしまっています
そのため、守らなければいけないと思っている国であっても、違法にアップロードされたアニメや動画を取り締まる法律を作ることができないというのが問題としてあります
高齢者から子供までの年齢や性別に関係なく被害にあう可能性がある
最近の子供たちはYoutube を見ている人が多いのではないでしょうか?

内閣府の調査(9歳以下の子供を持つ保護者対象)によると、ゲーム機、スマートフォン、 学習用タブレット、子供用携帯電話のほか、何らかの機器でインターネットを利用している子供 は約4割 らしいです
こういったすべての(インターネットを使う)人が被害にあってしまう可能性があります
ここで、インターネットを使う人とかっこ書きしましたが、使っていない人も被害にあうケースもあります
例えば、市役所に登録されている住民の情報が改ざんや削除されたり
いつも買い物をするお店の在庫管理システムが不正にアクセスされ、間違った発注をすることになり、在庫がきれて買いたいものが買えないなども起きる可能性があります
といったインターネットを使っていない高齢者の方でも、インターネットを自分では使ってないけど、自分の使う公的な機関がインターネットを使っている場合などはネット犯罪に巻き込まれてしまう可能性があります
対面ではないため、違法ダウンロードなど軽い気持ちで犯罪を起こしてしまう
ネット上でいくらでこの画像売りますとか、写真や動画に写った有名人や描かれてある人気のキャラクターは作った人やその本人に著作権や肖像権といった権利が発生します

著作権とは簡単にいうと、絵や写真を撮ったり、作った人の利益を守ろうという権利です
例えば、あなたがアニメの絵を描くアニメーターで何十時間も絵を描いたのに、その絵を無料でコピーされて使われた場合、あなたがいくら頑張って描いたとしてもお金をもらえません
こういった、作った作品に対して無料でダウンロード等をさせないで、制作者の利益を守りましょうというのが著作権の意義です
肖像権とはその人のプライバシーを守るための権利です
例えば、TwitterなどのSNSであなたの画像を使って、あなたになりすます人がいたとします
その人が暴言や、ネットの中でいじめなどをしていたとして
あなたの画像、つまりあなたに対して多くの人が嫌なイメージを持つと思います
このように、私たちが理不尽に被害を受けないように、私たちのプライバシーを守ろうというのが肖像権です
では、こういった特徴を持つネット犯罪はどういった種類があるのでしょう?
ネット犯罪の種類と各対策
ネット犯罪の種類として
- 不正アクセスによる被害
- 個人情報の漏洩、流出
- 架空請求・不正請求
- 知的財産権の侵害
- アプリの悪用
- 掲示板・コミュニティサイト
- 違法販売・有害情報
などが挙げられます
犯罪の説明と、どのような対策するとよいか説明していきます
不正アクセスによる被害
不正アクセスとは、本来アクセス権限を持たない者が、サーバや情報システムの内部へ侵入を行う行為のことをいいます
例として

IDやパスワードを盗み見て、勝手にパソコンにログインする
偽物のホームページに誘導し個人情報などを盗む
があります
対策としては
- 個人情報は絶対に自分以外に見られないようにする
- 偽のホームページなど怪しいサイトはすぐに閉じる、開かない
個人情報の漏洩、流出

個人情報とは個人情報保護によると
生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述などによって特定の個人を識別できるもの
とあります
上記の不正アクセスなどにより流出してしまいます
ニュースで
クレジットカード会社が持っているクレジットカードの個人情報の流出
を聞いたことがあると思います
上記の対策に追加して
- 個人情報は絶対に自分以外に見られないようにする
- 偽のホームページなど怪しいサイトはすぐに閉じる、開かない
- 定期的にパスワードなどの情報を変える
架空請求・不正請求
架空請求とは、実際に利用していないのに架空のサービス利用料金を請求されること
不正請求とは無料と書いてあるのに、請求されたり、1000円と書いてあるのに10万円が請求されるなどといった不当な請求をされること
例として

登録してない会員サイトから不正な高額な請求
商品購入などで架空出品をしてお金をだましとるオークション詐欺
など架空の請求があります
対策としては
- 架空請求に関しては基本的に無視をすること
- オークション詐欺などは警察への相談、運営への報告が挙げられます
知的財産権の侵害
知的財産権とは創作活動によって何かを創作した人に対して与えられる権利です
この権利によって自分の創作物を他人に無断で利用されないよう保護されています
知的財産権によく聞く著作権や産業財産権が含まれます
著作権は作られた時点で発生するもので特許が要らないもので

ある人が描いたイラストや、取った写真などに著作権が発生します
例として
頑張って描いた漫画が違法アップロードされてる
数カ月待ってやっと撮れたオーロラの写真が、違法コピーされてる
対策として
- 海外はアップロードが違法ではない国があるため、後手後手になるのですが、明らかに違法アップロードの疑いがあるものはダウンロード、コピーしない
- その人たちの利益を守らないと、その人たちが生活できないことなどを学ぶ
アプリの悪用
ゲームアプリやマッチングアプリなどのスマホのアプリを不正に利用する人がいるのが現状です
例として

通話対戦機能のあるゲームアプリで麻薬を勧められる
アプリで使わない個人情報が求められ、入力して盗まれる
チャットでいじめや暴言を吐かれる
マッチングアプリで呼び出されて、ボコボコにリンチされる
といったことが起きています
対策として
- 勧められても、悪いことには乗らない
- 怪しいアプリには気を付ける
- 子どもが小さい場合は、通話系、チャット系ゲームを一部規制する
- 人通りの少ないところへの呼び出しは注意する
といっても、上のリンチの事件は、公園なので夜に行くことも危険かもしれません
掲示板・コミュニティサイト
先ほどのアプリのところで出た、いくつかの問題が掲示板やコミュニティサイトでもあります

特に教育上良くない言葉が飛び交っていたりします
アプリの時と同じような対策として
- 勧められても、悪いことには乗らない
- 怪しいサイトには気を付ける
- チャットを一部見ないようにする
- 人通りの少ないところへの呼び出しは注意する
違法販売・有害情報
違法販売とは、法令で禁止されている物を販売する犯罪

例として
MDMAなどの薬物の販売
ヒョウの毛皮の違法販売
有害情報とは、子どもの健全な成長にいかがわしいものなどが挙げられます
対策として
- 怪しいアプリ、サイトには近づかない
- 有害情報に触れないために小さい子どもなどは顔の見えない相手との接触を控える
- 違法に販売していたとしても無視をする
まとめ
有害な情報や、行為などに対して本当に害があるものかどうかを判断するための力(リテラシー)をつけることが重要!
そのために、パソコンのウイルスのことだったり↓
オンラインゲームの危険性だったり↓
2020年春に導入されるといわれている5Gの危険性だったり↓
プログラミングの教育のことだったり↓
の理解が必要だと思います!