
どうやってBluetoothを使って位置を推定できるの?イヤホンやスピーカーでよく使われるけど、Bluetoothってそもそもなに?BLEビーコンって?
こういった疑問に対してお答えします
Blutoothはイヤホンやスピーカー、キーボード以外にもたくさん使い道があることをお伝えしていきます
※この記事では作者が「位置推定」を好きなので位置推定メインで話しています

Bluetoothとは?
Bluetoothとは無線通信の規格の一つです
無線通信の規格には他にWi-FiやNFCなどがあります
なぜBluetoothという名前になったかというとデンマークの国王の名前に由来するらしく
デンマーク国王が異種族を統一したように無線通信の規格を統一させようということでつけられたみたいです
Bluetoothはスマホの通信の規格3G,4G,5Gのように
どんどん技術の進歩により、より良くなっていってます
今はBluetooth5.1が2019年に発表された最新のバージョンです
Bluetoothのバージョン | 通信の速さ | 特徴 |
Bluetooth1.0 | 1Mbps | 初めて発表された |
~ | ~ | ~ |
Bluetooth4.0 | 1Mbps | 省電力モード追加 |
Bluetooth5.1 | 2Mbpsなど | 方向が分かる |
※bps は1秒間にどれくらい「ビット」、つまりデータを送れるかを表しています
現時点ではBluetooth5.1は規格が発表されて製品の開発段階で、商用は恐らくまだされてないと思います
この新しくどんどん進化していく、Bluetooth をつかって位置推定をどのようにするのでしょうか?
BLEビーコンとは?
BLEビーコンとは簡単にいうと、BLEという通信モードの電波を放つ機械です

BLEとは Bluetooth Low Energy の略で4.0から追加された省電力で運用できる通信のモードです
LINEビーコンなんかが有名ですね
お店などに設置されたビーコンから
クーポンやセール情報、特別なメッセージなどを配信し
LINE公式アカウントを経由してLINEで受信できるサービス です
このBLEビーコンが飛ばしている電波には
ビーコンの識別番号やいくつかの情報(広告など)が乗せられています
BLEビーコンによる位置推定
基本的にBLEビーコンによる位置推定はナビゲーション用に使われることが多いと思います

ナビゲーションの場合は、等間隔にビーコンを設置して
ビーコンの電波の強さ(厳密には受け取った時の強さの指標)から分かります
↑の図でいえば、歩いている人が受け取った一番強い電波強度は左から2番目か3番目ですよね?
そうすると歩いている人は「左から2番目と3番目のビーコンの間にいる」と位置を推定することができます
このようにBluetoothは位置を推定できます

2019年にBluetooth5.1というバージョンが発表されたと先ほどお伝えしましたが
このバージョンでは方向が分かるため家電などでも位置を推定することができるようになります
例えばBluetooth5.1が使える照明、テレビなどで位置を特定できてしまうので
位置を推定するためだけの「ビーコン」は超高精度を求めなければ、いらなくなってしまうかもしれないです
どんどん進化するこのBluetoothは他に、どのようなことに使われているでしょうか?
Bluetoothの利用例

- 無線のイヤホンによる音楽鑑賞
- Bluetoothによるプロジェクターの操作
- キーボード、マウスを無線でつなげて、離れたところで仕事ができる
- 店舗の情報取得
- 特定の自動販売機、お店の場所がわかる
- ナビゲーションができる
- ビーコンからイベントの告知を配信
- 体重計をBluetoothでアプリとつなげて体重管理
などの利用例が挙げられます
Bluetooth を用いた位置推定技術とBluetoothという技術について説明してきました
いかがだったでしょうか
Bluetoothなどの電波ってそもそも何?どうやって情報を送っているの?と気になる方は↓から
他にどんな位置推定技術があるの?と思った方は↓から